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ルネッサンスのポルシェ935製作記-34

ポルシェ935のシートベルトの続きです。肩のベルトは根元から先端まで1本で作るのは難しいので、バックルの前後で2つに分けることにします。また、’76年当時は肩のパッドはまだ無いと考えたほうが自然なので、0.2mmの鉛板を細く切ったものに変更しました。
バックルの金具はハセガワの1/24ラリーカーシリーズに標準で付いてくるエッチングパーツ。プライヤーで端を直角に折り曲げると、ややオーバースケールですが1/43サイズに馴染むから不思議ですね。
バックルから後方部分はシートの背に沿って曲げ、先端はロールケージの横棒にくるっと巻きつけ、隙間に瞬間接着剤を流して固定しました。
それぞれ下地としてミッチャクロンを吹き、30分後にフラットブラックを塗装します。ロールケージに固定したパーツは正直塗りにくかったですが、同じ黒系なのでマスキングはきっちり行わずとも大丈夫です。
塗装後の取り付けにはWAVEの黒い瞬間接着剤を使用。硬化する速度に余裕があり、多少のはみ出しがあっても目立ちません。※ショルダー部分はまだ接着せず、置いてあるだけです。
続いてヘッドレストの工作です。0.3mm厚の真鍮板を四角く切り出し、両端に0.5mmの真鍮線を1本ずつ半田付けします。なるべく平行に付くように、仮止めのテープが炭化する前に微調整を済ませましょう。
シートとベルトの隙間をぬってロールケージに取り付けます。真鍮線の足の角度調整が済んだところで、黒染め液に浸してダークグレーに染めました。
パッドの部分はホワイトメタルのジャンクパーツから四角い部分を切り離し、万力でぎゅっと潰して厚みを調整しました。エッジはサンドペーパーでダルに丸め、黒サフとグレーサフを混ぜたものを厚吹きしています。
ベルトの肩部分に貼る『AUTOFLUG』のデカールは、表面のニスの艶が目立つので、水に浸す前に1500番のサンドペーパーで軽く擦って艶を消してから貼りました。
デカールの位置が決まったらマークソフターをデカール裏に流し込んで固定。もしソフター後に表面がシワシワになっても、そのまま放置で元に戻って定着するから大丈夫です(多分)。
次回はフロアーの配線と配管です。なかなか完成が見えませんが、毎日少しずつ進めていきましょう。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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