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ルネッサンスのポルシェ935製作記-10

ポルシェ935のホイール製作の続きです。金色のスポークの奥の黒く塗りつぶした部分、ここにさらに段差を設けてブレーキディスクを仕込むとリアルに見えるんだよなぁ… と欲が出てしまいました。
修正だらけの手書きの図面。時間が経つと本人ですら理解できなくなるので、手順を覚えているうちにイッキに作り切ります。結局、リアホイールも段差仕様に作り直すことに…。用意した材料も底を尽きかけ、最後の1本はチャックに固定するのもやっとの長さで、突っ切る時は回転センターで押さえつつ慎重に刃を進め、最後は糸鋸で切り落としました。
当時のアルミホイールはエッジが甘く見えるので、手に持った刃物を軽く当てて角を落とし、仕上げは3Mのスポンジやすりでヘアライン仕上げにしています。
フロントホイールの裏側にも一応、リムの出っぱりを彫りました。こちらは黒いABSのパイプで固定用の治具を作り、穴ぐりバイトを押し当てて削ります。
スポークの中央にはキットに付いてきた六角ナットを合わせてみましたが、やはりこちらも奥行き感が欲しいので、もうひと手間加えることにします。
ナットの高さを1/3ほど削って角を丸く落とし、センターには貫通しない程度の穴を彫り、1.3mmの真鍮パイプを仕込みました。
ブレーキキャリパーは素直にキットのエッチングを使います。影に隠れてほぼ見えないパーツなので、律儀にゲート処理はしなくてOK。無理にやろうとすると、力余ってパーツを飛ばして紛失するリスクがあるのです。エポキシ接着剤でディスクの上に重ねて接着し、フラットブラックで墨入れしました。リムの見えやすい場所にキャリパーの位置をポチっと書いておくと、最終組み立ての際に悩まずにすみます。
若干見えにくいですが、リアホイールのエアバルブはこの位置。挽きもののリベットを上下反転させて、エポキシ接着剤でイモ付けしました。
以上、ホイールの自作はけっこう時間が掛かるものなので、早めに済ませられてホッとしています。次回はリアフェンダーの整形作業です。

Comments & Trackbacks

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  1. 挽きもののホイールの色つややヘアライン…本当に艶っぽいですね!!
    旋盤はなかなか手が出ません…
    何気なく書かれているセンターロックの真鍮パイプ…管の肉厚の薄さ(変な日本語ですね)がスゴイし、断端のシャープさがスゴイ!!!さすがです!

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