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ルネッサンスのポルシェ935製作記(準備編)

はい、5月の静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展に向けて、1/43のポルシェ935ターボを製作します。キットはフランスのRenaissance製(Integral 054)で、主要部品はレジンです。
今回は新しい試みとして、模型を作るにあたって頭の中で考えていることを紙に書き出してみます。「何のために?」「どこまで作り込む?」「問題や障害になりそうなところ(スティッキングポイント)は?」、そしてそれらの具体的な解決策など… 。
このスタンフォード大学の社会心理学研究チームによる『戦略的リソース活用法』が、模型作りの効率を上げてくれるかどうかは不明ですが、とりあえず漠然とした不安を紙に書き出すだけでも、気持ちが落ち着いてスッキリするのは確かです。
続いて ’76年型のポルシェ935ターボの資料を集めます。メジャーな車なので沢山ありそうなものですが、実際に手元にある本で、模型作りの参考になりそうなのはこの3冊だけでした。
1冊目は『オートモデリング30号 “蘇るシルエットフォーミュラ”』特集。巻頭にはタミヤの1/12スケールの超絶作例、そして1976年シーズンを戦った車両のディテールの変遷がまとめられています。
2冊目は『オートスポーツ別冊ヨーロッパツーリングカー特集』で、確かルマンの会の初代会長に頂いたものです。昭和54年(1979年)発行で、当時の花形だったGr.5やETCカテゴリーのポルシェ、BMW、ザクスピードといった車が豊富なカラー写真で掲載されています。
また、誌面の後半1/3がまるまる模型の製作記事や新製品レポートになっているのも興味深いところです。この画像はタミヤの1/20セリカターボを’78年型のダルノーズに改造するというマニアックなもの。
洋書だと『Endurance 50 ans d’histoire : Volume 2, 1964-1981』がクリアな写真が多くておすすめです。ただし難点としては、仏語で書かれていて読むのが難しい点と、ディテールの写真は皆無なところ。でもそれを補って余りある”言葉にできない良さ”が感じられるので、特に’60年代後半から’80年代にかけてのスポーツカーがお好きな方は、1冊持っておくと幸せになれると思います。
あと、足りないところはネットで、「935 le mans 1976」とか「dijon 1976」といったキーワードで画像検索すれば、必要にして十分な資料が集められるでしょう。また実車に限らず、先人が作った1/43画像などもダウンロードもしくはスクリーンショットに撮り、まとめて閲覧できるようにしておくと便利です。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
Welcome to my site! The focus here is representing 1/43 hand-built model cars.
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