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ファインモールドのくろがね四起製作記-12

ファインモールドのくろがね四起の製作記も12回目となりました。「そろそろ完成させて次に行きたいな〜」とは思っているんですが、なにせ細かい工作の積み重ねで成り立つものなので、焦らず歩を進めていくしかありません。前回作ったキーシリンダーに差し込む鍵は、Zmodelのエッチングパーツから作りました。キーホルダーのタグは0.2mm厚の洋白帯金、リングを通すループは真鍮パイプを潰したものです。
リングは0.1mmの洋白線を0.5mmのドリルの軸に巻きつけて作りました。ボディを揺するとキーホルダーもぶらぶらと揺れます。
キットのワイパーは割とそっけない形状だったので、洋白帯金と角線から削り出したパーツを半田で組み合わせました。
試しに窓パーツと合わせてみると、少しブレードが短いようなので作り直します。熱を加えれば簡単にバラせるのが半田付けの良いところです。
このような極小パーツはランナーに付けたままで塗装したほうが楽です。また、左右で形状が微妙に異なるので、間違いを防ぐためにパーツ番号の順に接着することをお勧めします。
接着の方法は、まず取り付けダボの凸部分に接着剤を少量つけ、ピラーの凹部にそっと合わせて位置を調整。その後、面相筆で追加の接着剤をパーツの隙間に流し込んで固めました。
ところがところが、しばらく眺めているうちに指示器の側面にモールドを追加したくなり、パーツの継ぎ目に再度接着剤を流して結合を弱めてから、ピンセットでコジってAピラーから外しました。
当初は筋彫りを入れるだけのつもりでしたが、狭い部分に筋を平行に彫るのに失敗して全彫りに変更。その溝の中にすっぽり収まる腕木のパーツは、0.5mm幅のプラ角棒では強度不足だったので、同じ寸法の真鍮角線を使っています。
真鍮を使うメリットは強度以外にも、塗装のための持ち手を付けるのも楽だということ。これぐらいの分量の半田なら、塗り終わったら少し力を加えてひねるだけで簡単に外れてくれます。
完成後のチラ見えで目立たせるべく、白で下塗りの後に鮮やかなオレンジを吹きました。3つあるうちの1つは、紛失に備えたスペアになります。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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