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ファインモールドのくろがね四起を作ってみよう-1

来年の静岡ホビーショー合同作品展に向けて、ファインモールドのくろがね四起を始めました。実車はアメリカ軍のジープに先駆けて量産された日本初の四輪駆動車で、数年前にクラウドファンディングでレストアされ蘇ったことが話題になりましたね。
そのレストア中の写真をネットで見て、ぜひとも再現してみたかったのがフロントグリルのルーバーの “抜け” 。キットのモールドがシャープなので「丁寧にやればイケる!」と踏んで作業に取り掛かりました。まずはモールドの裏側をできるだけ薄く、モーターツールで削り込みます。この写真ではまだ透け感にムラがあるので、均一になるまで追い込んでおくと、次の作業がラクになります。
ルーバーのモールドの溝に沿って針の先を走らせ、何度か往復させるうちに針先の一部が裏側に突き出すので、そこに針が引っかからないように力を加減しながら、さらに針先を横方向に走らせます。
針によってパーツの裏側に白い筋が浮き出るくらいになったら、エッチングソーの出番です。三角形の先端部分を溝の奥に押し込むようにして、ぎりぎり薄くなった溝の奥を切り開いて貫通させます。
エッチングソーの作業が終わったら、帯状に切ったサンドペーパー(1200-1500番)を溝に差し込み、周囲のケバ立ちを取っていきます。力まかせにすると細くなったルーバーがたわみ、根元が折れてしまうので、ゆっくり丁寧に処理していきましょう。
ルーバーを抜く作業と同時進行で、シャシーのほうも組み立てていきます。 パーツの継ぎ目をちまちまと消していくのは面倒極まりないですが、結果、自らの手で綺麗に仕上がったものを眺めるのは、なんとも楽しいものです(笑)

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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