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250GTO#5000の製作再開-10

本日の製作記はクリアーコートした250GTOのボディを研いで磨くといった内容です。まずは先日ご紹介したトレカット(サンドペーパー)を使った面出しで、塗膜の表面の凹凸やうねりを平らにしてシャープな印象を狙います。
この作業で注意したいポイントは、ペーパーの切削面を常に綺麗な状態に保つこと。うっかり白い削りカスがこびり付いたままで研いでしまうと、塗膜に深い傷が入り、後々の磨き作業が大変なことになります。
筋彫りの周辺は塗膜が盛り上がっていることが多いので、プラ板の当て木を併用して丁寧に削っていきます。デカールの段差消しについては、あまり欲張りすぎると下地が出てしまう可能性があるので、この段階では完璧を追い求めないようにしましょう。
トレカットによる『面出し』が終わったら、次は『キズ消し』。スポンジに貼ったバフレックスであまり力を入れずに擦り、表面に残った研ぎ傷を消していきます。ヘッドライトカバーは表面のキズ防止とゴミの混入を避けるため、マスキングゾルで養生して作業しました。バフレックスで軽めに擦って傷を目立たなくしたら、次は『磨き』。コンパウンドをたっぷりと含ませた綿棒で、表面を軽く擦っていきます。このとき静かな環境で耳を澄ますと、僅かに「シャリ、シャリ…」という音が聞こえてきます。僕の想像では、たぶんコンパウンドの研磨粒子が一生懸命に仕事している証拠(笑)
このシャリシャリ音が聞こえなくなったタイミングで、水を含ませたティッシュペーパーでコンパウンドを拭い、ルーペで表面の状態をチェックして、もしまだ残っている傷が深そうなら、いったんラプロスの8000番で擦ってから、またコンパウンド磨きへと戻ります。
こうした『磨きのサイクル(バフレックス→コンパウンド→ラプロス→再びコンパウンド)』を2-3回繰り返すうち、やがて表面の傷は消えて本来の艶が戻り、デカールの段差もいつのまにか目立たなくなります。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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