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デイトナクーペのエンジンを作る-3

本日はキャブレターのディテール工作を紹介します。1/43ですべて再現するのは無理なので、実物の写真をよく見て、捨てるところと拾うところを見極めてから作業に取り掛かります。
燃料のホースジョイントの基部は、実物は角が立ってます。でも手持ちの素材では再現不可能なので、短く切ったパイプでOKとしました。接着の強度を増すため、キャブ側の一部を切り欠いています。
ホースのジョイント金具は、0.7mmの洋白線を回転させながら”こけし状”に削って、アタマの部分をプライヤーで押しつぶして平らにします。そこに0.3mmの穴をあけ、アドラーズネストの六角ボルトヘッドを通して、真鍮パイプの側面に差し込めるようにしました。
こちらのパーツ、「カムカバー」だと思い込んでましたが、OHVのエンジンではカムシャフトは別の部分にあるので、正確には「ロッカーアームカバー」と言うそうです。
当初、真鍮で無垢から削り出そうとしましたが、やってみて無理だと分かりました(笑) B案としてキットパーツのモールドを削り取り、フランジの部分を0.2mmの洋白帯板に置き換えます。
塗装はミッチャクロン(金属用プライマー)を吹いて30分後にグロスブラック、その直後にタクミのスーパーミラーIIを吹く.. という、いつもの流れです。
フランジの穴に差し込むボルトは、0.4mmの真鍮パイプを使います。長さを揃えたかったので、プラ板の厚みを利用して断端をヤスリがけしました。
極端に細く短い真鍮パイプの取り扱いは超絶に難しいですが、最初っから「これは難しい、時間もかかる作業だ」と理解しているので、イライラはしません(笑) ピンセットでつかむとハジきやすいので、針先をパイプの穴に突っ込むようにしてすくい取り、そのまま穴の中に押し込むようにしています。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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