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デイトナクーペのエンジンを作る-2

コブラデイトナクーペに積まれていたフォードV8エンジンの模型です。ベースキットはモノグラムのコブラ289ですが、ロードバージョンなので吸気系に若干の違いが見られます。
レーシングVer.はエアクリーナーでなく、ダウンドラフトタイプのキャブレターとエアファンネルが8本並んでいます。
とりあえず簡単なところから、ファンネルの中央に見える細いパイプ(インナーベンチュリ)を、0.4mmの真鍮パイプを切り揃えてメッキしました。
ファンネル本体はメイクアップの最後のストックを開封..。インナーベンチュリとファンネル内腔の隙間を埋めるスペーサーは、0.8mmと0.6mmの真鍮パイプを重ねて作りました。
ファンネルの上から覗き込んだとき、奥まった部分が目立たないようにジャーマングレーで塗りつぶしておきます。
ウォーミングアップが済んだのでキャブレターに取り掛かりましょう。お手本はボシカの356スピードスターに入っていたメタルパーツです。
ファンネルの根元のパイプは外径1.4mm、ドリルで内径を広げてスムースに差し込めるようにしました。2本をまとめるプレートは0.3mm厚の真鍮帯金です。手回しのピンバイスだと正円にならないので、フライス盤を使いました。
こんなふうに穴と穴の間隔の正確に揃えたいときにも、フライス盤は重宝します。2本のパイプは少しだけ上面に飛び出した状態で固定したいので、0.3mmプラ板のスペーサーを挟んで半田付けしました。
次はパイプの下側に付くひし形のフランジです。素材は0.2mmの洋白帯金で、同じようにフライス盤で直径1.4mmの穴をあけ、サンドペーパーでバリを取り除いておきます。
ニッパーで切り離した小片をドリルの軸に通し、半田を流して一体化した状態で形状を詰めていきました。
ある程度の形になったところで、半田を外してバラバラの状態に戻し、さらに形状を追い込みます。
フランジの両端にある固定用のボルトは小さすぎて差せませんが、凹モールドぐらいはあったほうが良さそうなので、プラ板に瞬間接着剤で仮止めした状態で作業を進めます。
オリジナルのマニホールドのモールドを削り、作ったキャブレターを並べようとしましたが、穴あけの寸法を読み違えて失敗! 代わりにプラ板を使うことにします。板の厚みや隙間の間隔など、わずか0.1mmの違いで見え方に差が出てくるので、幾つか作ってしっくりくるものを選びました。

Comments & Trackbacks

  • コメント ( 4 )
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  1. こんにちは、いつも拝見しています
    真鍮パイプのメッキはニッケルメッキでしょうか?
    メッキ液の入手先などご教示頂けるとうれしいのですが・・・

    • おっしゃるとおりニッケルメッキです。大阪のマッハ模型の製品です。お近くの鉄道模型専門店に問い合わせてみてください。

      • 無事入手できました!ご教示頂きありがとうございました!

        • 知人からの情報によると、アルカリ電池よりマンガン電池を使ったほうが上手くメッキできるようです。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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