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スーペリアモデルの250GTOのリペイント-14

先週に引き続き、ダークブルーに塗ったGTOのボディの磨き作業を紹介します。使用するのは2000番の耐水サンドペーパーとMr.ラプロスの8000番、それに3Mのコンパウンド『ハード1』の3種類です。
しつこいようですが、まず最初に耐水ペーパーで表面の細かい凹凸を削って平らにします。耐水ペーパーも#2000位になると、たとえ水をつけて研いでも目詰まりしやすく、そのまま研ぐとキズがより深くなってしまいがちです。下の画像のように、ペーパーの表面に白いものがこびり付いたら即交換しましょう。
また、ボンネットやドアなどの小さいパーツは、吹き付けの際にエッジの周囲の塗膜が厚くなりがちなので、そこは平面を意識して研ぐようにしないとダメです。これはクリアーだけでなく、サーフェイサーの研ぎの段階から気をつけるようにしています。
耐水ペーパーで「面出し完了!」と思っても、ラプロス→コンパウンドと進むうちに、隠れていた凹凸が表面化することも多々あります。そのままコンパウンドで磨いても凹凸はなかなか消えないので、また耐水ペーパーに戻って研いだほうが早いです。
耐水ペーパーやラプロスを交換するときは、机の上に落ちているゴミなどを拾わないように、きれいな紙の上でカットしましょう。もし真鍮の微粉が研磨面に混じっていたとしたら… 実際に痛い目を見たことがある先人からのアドバイスです(笑)
こちらはリアのトランクフード。やはりエッジの周囲1mm付近に塗料の溜まりが確認できます。エアブラシの移動速度が遅すぎたり、空気圧が強すぎたり、塗料の希釈が薄すぎたり、悪条件がいくつか重なるとこうなりやすいです。
耐水ペーパーでざっくり削り、ラプロスで軽く磨きをかけると、塗膜の『谷』の部分があらわになってきます。たとえラプロスでも、この凹凸を消すことは無理なので、いったん元の工程に引き返しましょう。
これまで面出しの作業は耐水ペーパーで行ってきましたが、もっと作業効率の良いものがあるのを今、思い出しました(笑) 『Buflex』という研磨シートで、耐水ペーパーよりもキズの残りが少なく、裏面にノリが付いていて、薄いプラスチックの短冊の先に貼れば、細かい部分まで研ぐことができます。
水研ぎで目詰まりするまでのライフも長めなので、作業にじっくり集中できるのもメリットです。本来は実車の板金塗装用のマテリアルで、ホームセンターではなかなか見つからないので、興味のある方はアマゾンか楽天で探してみてください。

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