God Dwells in Small Things

F-4Jファントム再開-1(垂直尾翼のディテール編)

あっちへ行ったりこっちへ来たりで忙しいというか、自分で自分の首を絞めている感のある年末ですが、先週はアカデミーの1/72スケールのF-4JファントムIIの垂直尾翼をイジってました。
実機の写真を見ると、水平方向のリベットは要らないようなので、GSIクレオスの黒サフを2-3回塗り重ねて埋めました。
塗って1日経ってから、プラ板に貼った#600のサンドペーパーで余分なパテを削り落とします。尾翼の上にあるフィンチップ(パーツB9)もこの時点で接着しますが、継ぎ目から光が漏れてこないようにWAVEの黒い瞬間接着剤を使いました。
ラダーの後縁はなるべく薄く見えるようにそぎ落としておきます。デザインナイフでも可能な作業ですが、刃が鋭すぎて引っかかることがあるので、超硬スクレイパーがあると便利です。
この先端部分の十字形のモールドは、アフターバーナー冷却用のエアインテークだそうです。インテークと聞けば、開口しないわけにはいきませんよね(笑)
一方向からだと上手く彫れないので、尾翼接合部の底面からもアプローチ…。1/43のプロバンスあたりのダクトを抜くのと一緒で、モーターツールの先端工具を手持ちでグリグリしながら肉厚を徐々に薄く仕上げていきます。
十字の仕切り板は0.15mm厚の洋白板で作りました。最初に矢状面にあたるパートを、ダクトの奥まで差し込んで固定できるように形を調整します。※ ちなみにエアフィックスのブリティッシュファントムの発売は来年に延びたそうです。
次に糸鋸で半分まで溝を切るわけですが、1枚だとノコ刃の抵抗に耐えられず歪みが出そうなので、同じ厚みの洋白板の上に半田で固定し、2枚重ねした状態で切り込みを入れました。半田を外す前に外形をコピーして整形すれば、スペアパーツも作れて一石二鳥です。
別に用意した横断面(水平板)にも半分まで切り込みを入れ、矢状面の板と十字形に組んで半田付けし、ダイヤモンドディスクで少しずつ様子を見ながらアウトラインを整えていきます。上の画像だとまだ詰めが甘いので、もう少し追い込みたいところです。
ところでこのファントム、来年の静岡ホビーショーのモデラーズクラブ合同作品展の『プラスチックウォーリアーズ』に出品する予定ですが、『ルマンの会』の集まりでも途中経過を見せてアドバイスを求めているうちに、「俺も!俺も!」と作り始めるメンバーが若干名…。せっかくだから静岡とは別に展示会をやりたいね!という話になりました。時期は来年の2-3月頃になると思いますが、詳細が決まり次第、あらためてお知らせします。

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