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スーペリアモデルの250GTOのリペイント-8

最近知った筋トレ用語で『sticking point』というのがあります。ダンベルやバーベルなどの重りを上げ下げしているうちに筋肉が疲れてきて、やがていちばんチカラが必要なところで動作が止まり、ウンともスンとも動かない。それがスティッキングポイント。
実際にスティックポイントに引っかかったら、そこで素直にトレーニングを中止するやり方と、ちょっと体を揺すって反動をつけたりして、そのポイントを通過させて再開するという2種類の選択肢があります。
まぁ、模型作りでもどこかしらこのスティッキングポイントみたいな工程があって(笑) 今回の250GTOではライトカバーとウインドウを合わせる作業に2週間かかりました。
ライトカバーは最初の型から作ったものでうまくフィットしたんですが、前後のウインドウに関しては、実際に合わせてみると違和感があったので、形状を修正してもう一度バキュームし直しています。

ウレタンサフでコートした型の表面は、#1500のペーパーとラプロスで仕上げた後、ブロック状のバフスティックに布を巻きつけ、コンパウンドで磨いています。ボディの塗装の仕上げほど神経質にならなくてもOK、微細なキズは無視しても大丈夫です。
バキュームの材料は厚さ0.3mmの透明PET板。これをガスコンロの熱で5秒前後あぶってからバキュームフォーム機にかけます。あぶる時に手元が熱くなるので革手袋は必須です。また10秒以上あぶると白濁してしまうので、PET板が熱で「たるん」と柔らかくなる、ベストのタイミングを見極めましょう。
モノが多いキッチンで作業している以上、ホコリやゴミの混入は避けられませんが、作業前に静電気防止のブラシをかけるなど、できるかぎりの手は尽くします。あとは奇跡の1枚が出るまで、何度でも諦めずにバキュームすることです。

※でも、妥協も大事です(笑)

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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