God Dwells in Small Things

ファントムはじめました(とりあえずコクピット編)

かねてから準備を進めていたアカデミーのF-4JファントムIIです。来年のプラスチックウォーリアーズのテーマ『ベトナム戦争』に合わせて買ったキットですが、当時、ジョリーロジャースの部隊は主に地中海に配備されており、この機体はベトナムには参戦していなかったようで、僕の勉強不足でした(笑)
キットの第一印象については以前こちらに書きました。スナップフィットの利点で仮組みやバラしを何度か繰り返すうち、気になる点も幾つか出てきたので、直せるところは直す感じで、年末までには完成させるつもりで進めていきます。
飛行機のプラモデルでは最初に手をつけるべきコクピットは、ご覧のようにツボを押さえた構成となっていますが、この細かいモールドを塗り分けるのは至難の技なので、せめて計器盤のデカールは付けて欲しかったです。
「そういや昔、モデルグラフィックス誌でエッチングの記事を書いた時に貰ったサンプルがあったな…」とストックを漁ったら、エデュアルドの印刷済みエッチングパーツが出てきました。ベースキットはハセガワ指定ですが、同じF-4J用なのでアカデミーにも使えるでしょう。
特にフェースカーテンハンドルは同じものを4つ揃えるのが大変だし、黒と黄色の縞模様を塗るのも難しいので、色付きエッチングの効果は絶大! 取り付け方法はヘッドレストの水平方向に糸鋸とヤスリで細い溝を切り、ハンドルの赤い部分を差し込んでから、低粘度の瞬間接着剤を流して固定しています。
同じくサイドコンソールもエデュアルドのエッチングパーツを使いました。前後が微妙に長かったので、ダイヤモンドディスクで少しずつ削って調整しています。表面のプリントはわりと脆い感じで、ラフに扱うとすぐに金属の地が出てしまうので注意しましょう。
2ピース構成のシートのクッション部分は、M4A1シャーマンで使ったブラウンバイオレットをエアブラシ。背当ての部分はサンドイエロー、座面にはジャーマングレーを筆で塗り分けています。外側のフレームはジャーマングレーにメタルカラーのアイアンを混ぜたもので、乾燥後に綿棒で擦ってモールドを浮き立たせました。
前席と後席のインパネについては、機内色のダークガルグレーを吹いた後、溶剤を含ませた綿棒で凸部の塗膜を拭き取って成形色を露出させるという、『飛行機模型スペシャル』に書いてあった方法を試してみました。


実際には綿棒の拭き取りのみではボヤけた仕上がりだったので、溶剤を付けた面相筆で細かく洗い流し、更にエナメルのセミグロスブラックを薄めたものをサッと塗ってメリハリをつけてあります。

長くなったので(その2)に続きます。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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