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スマホと100円グッズと自然光でモデルカーの写真を撮る方法

スマートフォンのカメラと100円ショップのグッズを使って1/43のモデルカーを撮影する方法を紹介します。じつは年明けぐらいから温めていた企画ですが、アレやコレやで延び延びになってましたー!
まずは小銭を握りしめて近くの100円ショップに行きましょう。どうしても必要なのは背景用の紙(バックペーパー)で、薄いタイプだと細かいシワが気になるので、できれば厚手のものを選んでください。色は白よりもグレーが無難! ダイソーなら『藤色』の厚口模造紙がおすすめです。
白のカラーボードは、ボディの側面に光をまわす『レフ板』として使います。大きさはA3ぐらいなら1/43スケールには十分ですし、薄い発泡スチロールの板でも代用できます。隣のLEDライトと電池は念のために買ったものですが、結局必要ありませんでした。
自然光で写真を撮る場合、このように左手から光が差し込む位置に模造紙とモデルカーを置きます。時間帯は昼間の強い日差しは避け、少し曇っている午後2-3時くらいがベストです。
スマホは三脚とタイマーで撮ると手ブレの心配がありません。三脚はもちろん大きくて重たいほうが安定しますが、ご覧のような100円ショップのものでもOKです。モデルカーからの距離が近いとレンズの歪みでプロポーションが狂うことがあるので、40cmぐらい離れたところからズーム(ピンチ操作)で寄って、ちょうどいい構図を決めてください。
とりあえず何も考えずに最初の1枚を撮ってみましたが、画像サイズが640×480ピクセルと小さかったので、設定をタップして画質を3M(2048×1538)に上げてみます。
あとはモデルカーの左側面に影が落ちて暗いので、光を反射させて明るくするためのレフ板を自作します。
作り方はかんたん! 前述の白いカラーボードを2つに切って、真ん中をマスキングテープで止め、折り曲げて立てるだけです。
これで最初の画像よりも明るく見栄えのする画像になりました! 次に設定でWB(ホワイトバランス)を『太陽光』に変え、もう1枚撮ってみます。
うーん、全体に青っぽくなり過ぎたので、オートのままのほうが良かったですね(笑) あとは全体的にもう少し明るさ、メリハリが欲しいですが、僕の格安スマホではこれ以上は望めないかもしれません。
ちなみに同じ条件で愛用のコンデジ(絞り『f8.0』、シャッタースピード『1/13s』)で撮ったものがこちらです。もしも手持ちのカメラで『絞り優先AVモード』の設定があれば、f8ぐらいの設定で撮影してみて下さい。被写体の手前から奥までピントの合う範囲が広がり、より引き締まった画像になります。

ここで再びスマホでの撮影に戻って、今度は三脚を使わずに手持ちで撮影した画像3枚をご覧ください。シャッタースピードが1/120s以上と速いので、手ブレの心配こそありませんが、そのぶん絞り値もf1.9と小さく、ピントの合う範囲が狭くなっています。

ピントの合う範囲が狭いと、たまにこんな失敗写真も…。最近のスマホは画面をタップすることで、ピントが合う位置をコントロールできますが、それでもこのような深いアングルでは、フロントからリアまでまんべんなくピントを合わせることは難しくなります。

まずは薄いグレーのバックペーパーを用意し、十分に明るい環境で、気の向くままに撮影してみましょう。その際、自分のカメラの特性を理解しておくと、ムダな失敗を繰り返さなくても済みます。

追記)模型の周囲の余白はこれくらい大きく残してもらったほうが、後で切り取りなどの調整がやりやすいです。

Comments & Trackbacks

  • コメント ( 2 )
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  1. ほ~・・・このような撮影方法もあったんですね~。
    自分のスマホのカメラっていろんな機能付いていたかどうか定かではありませんが
    参考にさせていただきます。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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