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戦前のクルマ・ブガッティを作ってみよう-8

しばらく保留にしていたブガッティT36のタイヤの件は、STUDIO ROSSOのワタナベさんにお願いして、ゴムレジンで複製を作って頂きました。どうもありがとうございました。
でもこのままでは直径が大きすぎるので、柔らかいレジンの特性を活かしてナイフで切り詰め、接着剤で繋ぐ作戦を思いつきました。1/12バイクのスクラッチでは知られた手法ですが、1/43だとモノが小さいため、フリーハンドで狙いどおりの長さに揃えるのは難しいでしょう。
ならば‥ ということで、また旋盤を回してABSで切断用の治具を作りました。ちなみにこの手のアイデアは、風呂上がりに浴槽を掃除しているときに思いつくことが多いです(笑)
切断用の両刃カミソリの刃は100円ショップには売っておらず、隣のドラッグストアでは10枚500円もしたので、使い古しのプラスチックのT字カミソリをバラしたものを使いました。
接着の方法については、断面に接着剤を塗ってからピタっとはり合わせるのは不可能なため、タイヤの外周に合う治具の中に収めて、ピッタリとはり合わせた状態で、内側の隙間から低粘度タイプの瞬間接着剤を流し込みます。
治具から外すとこんな感じ‥。流し込みの量さえ適量ならば、毛細管現象で全体に行き渡り、がっちりと付いて継ぎ目もほとんどわかりません。
リサイズしたタイヤに合わせ、アルミのリムも表と裏の2ピースに改造しました。最初は刃幅0.25mmの極細の突っ切りバイトで切ろうとしましたが、ほんの少しの手元の動揺でピン!と刃が折れてしまうので、あきらめて糸鋸を押し当ててカットしています。
旋盤に固定するための治具(左奥)は、リムが通るか通らないかギリギリの太さの円柱を削り出し、その摩擦力と相談しながら、空回りしないように微妙な力加減で切り落としています。

Comments & Trackbacks

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  1. 使い古しの剃刀の刃は逆に危険ですよ。仕事柄、替え刃の剃刀の刃は日常的に使っているので、新しい刃の方が切れ味が良いですし、もし指を切っても傷の治りが早いです。

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