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エアブラシのチューニング(その2)

長年愛用してきたオリンポスのエアブラシPC102Cですが、トリガーの動きが渋くなり、ミストの出具合にもムラが出たりと不調続きだった為、新たにGSIクレオスのプロコンBOY(0.5mmトリガー式)を買い、更にはKさんから頂いたタミヤのHGエアブラシを改造したりと、ここしばらくトライ&エラーを続けていました。
DSCF7127プロコンBOY(PS-290)は塗料のカップが上付きで掃除もしやすく、吹いた時のミストの広がり具合も気に入ったんですが、1/43スケールのボディの仕上げ用としてはやや大きく、塗料が大量に出過ぎて手痛いミスを連発! 一昨日のエントリーで紹介したHGエアブラシの改造品も求めていた感覚には及ばず‥ということで、結局、慣れ親しんだPC102Cを復活させることにしました。
DSCF7128残念ながら製造元のオリンポスは廃業してしまいましたが、パーツ供給のほうは意外と潤沢で、新品のノズルはヤフオクで、不調の原因だったローラーカムはトータルティーのサイトから入手できます。
DSCF7129上がPC102から外した古いカム、下が新品のカムです。古いほうはエアーバルブを押し下げる部分のメッキが剥げ、下地の真鍮が顔を出しています。これがトリガーを引いた時の不快感、引っかかりの原因だったというわけ!
DSCF7150
ノズルのほうは純正の口径が0.4mmのところを、ドリルでコンマ5ミリずつ拡げていき、最終的に0.55mmに仕上げます。
DSCF7152加工を終えたノズルを組み込むと、当然、ノズルカバーより前にニードルが飛び出すので、取り扱いには注意が必要です。トリガーを引く前に、ニードルをどれだけ後ろに引くかで、塗料の吹き出し量を調整できます。
DSCF7101強すぎず弱すぎず、ふわっとした勢いのミストが、ボディを柔らかく包み込む感じの吹き味(笑)が復活しました。今後はこのPC102Cはクリアー専用にして、サフなどの下地はクレオスのプロコンBOYで吹くという2台体制で臨むことにします。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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